理念
なぜ循環器内科を選んだのか
私はもともと、知識をただ覚えるよりも、「なぜこの症状が起こるのか」「なぜこの検査結果になるのか」「体の中で何が起きているのか」を考えることに強く惹かれていました。
循環器の病気は、同じ病名であっても、その背景や治療の組み立て方が一人ひとり異なります。
血圧、脈、心臓の動き、血管の状態、全身の水分バランスなどを総合的に見ながら、どこに問題があり、どこから治療を考えるべきかを組み立てていく。
その奥深さに魅力を感じ、循環器内科の道を選びました。
なぜ開業を決意したのか
大学病院では、常に最新のガイドラインやエビデンスに基づいた医療を学び、実践してきました。
一方で、医学的に「最善」とされる治療が、必ずしもそのまま患者さんにとって最もよい形になるとは限らないことも、数多く経験してきました。
どれだけ良い治療でも、生活に合わず続けられなければ、その方にとって本当に良い治療とは言えません。
仕事が忙しい方、子育て中の方、一人暮らしの方、ご家族を介護されている方。
置かれている環境は皆さん違います。
同じ病気でも、無理なく続けられる治療の形はそれぞれ異なります。
だからこそ私は、病気や検査結果だけでなく、その方がどんな毎日を送っているのかを大切にしたいと考えています。
医学的に正しい治療を提供するだけでなく、その治療を患者さんが納得し、自分の生活の中で続けていける形にするところまで関わりたい。
そう考え、開業を決意しました。
診療で大切にしていること
私が大切にしているのは、病気だけを見るのではなく、生活まで含めて診ることです。
血圧を下げること。むくみを取ること。不整脈を整えること。血糖値やコレステロールを改善すること。
もちろん、これらはとても大切です。
しかし、数字をよくすることだけが医療の目的ではありません。
その先にある、仕事を続けられること。家族と安心して過ごせること。好きなことを続けられること。自分らしい生活を守ること。
そこまで見据えて診療したいと考えています。
医学的な「最善」だけを追い求めるのではなく、その方にとっての「最適」を一緒に見つけていく。
それが、私の目指す医療です。
迷った時も、不安な時も、まず相談できる場所へ
体の不調は、いつも原因がはっきりしているわけではありません。
「この症状で受診していいのかな」「何科に行けばよいか分からない」「年齢のせいか、病気なのか分からない」「心臓が心配だけれど、大きな病院に行くほどなのか迷う」
そのような時に、まず相談できるクリニックでありたいと考えています。
当院では、症状や診察所見、検査結果などをもとに、今すぐ治療が必要なのか、経過を見てよいのか、詳しく調べた方がよいのかを一緒に考えていきます。
当院で対応できることは丁寧に診療し、より専門的な検査や治療が必要な場合には、適切な医療機関へご紹介します。
日常の体調不良から、生活習慣病、健診異常、心臓や血管の専門的な相談まで、地域の皆さんが安心して相談できるクリニックを目指してまいります。
ロゴに込めた想い
当院のシンボルマークは、きりんです。
私がきりんのように大きいから——という理由だけではありません。
大きなきりんのロゴを見て、「あ、きりんの病院だ」と自然に思い出していただけたら嬉しいです。
きりんは、実は私たちの2倍以上ともいわれる高い血圧で、長い首の先にある脳まで血液を送り届けています。
それでも、脳に過度な負担がかかりにくいのは、「ワンダーネット」と呼ばれる特殊な血管構造を持っているためです。
人の体には、きりんと同じ仕組みはありません。
だからこそ、血圧が血管や心臓に与える影響を丁寧に評価し、将来の負担を減らしていくことが大切だと考えています。
また、きりんは首が長く、広い視野を持つ動物でもあります。
目の前の症状だけでなく、その背景にある病気、生活、将来のリスクまで広い視点で診療したい。
そんな想いを、このロゴに込めています。